青いスクラブの王子様。~私が惚れたのは、一等級の外科医だった件~


とにかく、告白する線でいこう。


「私、好きって言ってみる」

「おぉ〜よく言った!振られたら私がバッチリ慰めてあげるからね!」


ありがたいけど…振られる前提じゃない?それ…。

少々複雑な心境の中、花菜ちゃんには「ありがとう」と伝えておいた。




……いつ、どこで、どうやって告おうか。
とりあえず、会う約束を……。

その晩、帰宅した私は早速作戦を練っていた。
この勢いのまま約束をして逃げられないようにしておかないと、一晩たったら不安にとりつかれてまた思い悩むかもしれない。


意を決してテンちゃんにメッセージを送ろうと、アプリを開いた途端、ピロンッと通知を知らせる音が鳴った。

タイムリーすぎやしないかと驚きで飛び跳ねた心臓を抑えながら画面を見ると、今度は違った意味で心臓が飛び跳ねた。


『明日、予定は?』


淡々とした味気のない文面。
送り主はテンちゃんだ。

前は明日迎えに行く、とか決定事項だったのに、今回はこちらの都合を聞いてくれるのね。

デート…のお誘いかと内心ワクワクしながら予定は無いとメッセージを送る。
しかし次に送られた文章で、デート、だなんて浮き足立っていられなくなった。


『結婚させられそうなんだよ。阻止するために恋人のフリをしてほしい。嫌なら断ってくれていいから』


け…けけ結婚…!?恋人のフリ……!?
オーマイゴット。これ私が断ったら、テンちゃんが結婚しちゃうってことよね。

それは私も是非阻止したい……けれど、高校生と間違われるくらいの私が恋人だなんて言って大丈夫なのかしら…。


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