Sweet break Ⅳ

『ちなみに文具の備品なんだけど、購入するモノによっては個数で割引かれるものもあるから、気を付けた方が良いかも。年予算も決まってるから、出来るだけ安く仕入れよう』
『割引きされるもの…とは?』
『う~ん、どれって言われたら結構種類あるからねぇ…あ、経理で聞けば、過去の伝票出してもらえるから、参考に見ておくのも良いかも』
『なるほど、了解です』

未来君は素早く持ってる手帳に、言われた内容を書き込む。

『お~マジで、倉沢が人に教えてる』
『須賀君』

声のする方をみれば、同期の須賀君がパーテーションの端から顔を覗かせてる。

『よお、お疲れ』
『どうしたの?』
『総務行ったら、関がここだろうって教えてくれてさ…って、君が噂の未来君か』

180㎝を優に超えた高身長の須賀君に値踏みするように見られて、未来君が慌てて立ち上がり、

『初めまして、総務課の簑島未来です!えっと…』
『営業一課の須賀です、よろしくな』

須賀君が自分の名刺を差し出すと、常備してない未来君が『あ、名刺、机ン中だ』と焦りだす。

『気にするなよ、俺だって営業職じゃなきゃ、そうそう常備してねぇから。倉沢なんか持ってたこと無いし』
『失礼な』
『何だよ、お前今、持ってるのかよ』
『な、無いけどさ』
『ほらな』

須賀君は、いかにも体育会系を地でいくガタイを揺すって、可笑しそうに笑う。

そんな私達の様子を不思議そうにみつめる未来君。
< 32 / 145 >

この作品をシェア

pagetop