旦那様、離婚はいつにしましょうか~御曹司と清く正しい契約結婚~
「はははっ。なあ、七瀬。俺が暴走していたら、また叱ってくれないか」

「叱るなんて、とんでもないです」


 叱られるのは私のほうだ。
 今だって、左遷されかねない発言をしていると思う。

 でも、相馬さんならわかってくれるはずだと確信していた。


「けどなぁ。他の皆は遠慮するだろ?」
「たしかに」


 御曹司で、社長のイスが約束された彼に盾つく人はまずいない。
 私みたいに無謀な人間をのぞいては。


「七瀬はどうして教えてくれるんだ?」

「どうしてって……。今のチームが好きだからでしょうか。もちろん、リーダーの相馬さんも含めて。このチームで渋谷を牛耳りたいんです」


 なんて大それた発言だけど、このチームならそれも不可能ではない気がしている。

 そう思うようになったのは、相馬さんがリーダーに就任してからだ。


「もちろん。渋谷は俺たちが仕切る」


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