お見合い夫婦!?の新婚事情~極上社長はかりそめ妻を離したくない~

「どうかお願いします。なんでもしますから」


もう破れかぶれと言ってもいいかもしれない。果歩は必死に頼み込んだ。こうする以外にほかの方法が見つけられない。


「なにかワケがあるみたいだね」


会ってすぐにプロポーズし、演技でいいとお願いすれば、さすがに事情があると察するだろう。晴臣はテーブルの上に両手を組んで置き、果歩をじっと見つめた。


「じつは入院中の祖母が、私が結婚しなければ手術を受けないと断固拒否しているんです……」


それはもう岩もびっくりなくらいの強固な拒絶。誰がなにを言おうが首を縦に振ってくれない。ひ孫の誕生の見込みもないのなら生きていても仕方がないと悲観しているのだ。

果歩はおばあちゃん子のため、小さい頃から祖母にはなんでも話してきた。半年前に彼氏と別れたのも、その男が決して好ましい男でないのも祖母は知っている。だからこそ、果歩の幸せな姿を見たいと願い、それが叶わないのなら長生きしても仕方がないと言う。
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