フラれ女子と秘密の王子さまの恋愛契約
社長まで王女殿下とおっしゃってたし、シークレットサービスに、警視庁のスペシャルポリスまで護衛してるんだから。これは疑う余地もないよね?SPの方々は何やら、警護について無線でやり取りしてたし。
今更ながら、だらだらと冷や汗が出てきた。
別に寝取った覚えはないけど。コレ、下手すると国際問題になるんじゃ……。
縮こまりながら揃えた膝に両手を載せていると、王女様は早速口を開いた。
「あなた、ご自分が何をしたか解ってないでしょ?」
「は……はあ」
何をするも何も、本当に知りませんって。
昨日、真宮さんが自称婚約者に突撃された、って秘書の小椋さんは言ってたけど。
あれ? その時抱きつかれたって話してなかったっけ?
そして、昨夜真宮さんから香ったのとこの王女様から香ったパフュームは同じ。トップノートと残り香にあったラストノートの香りは微妙に違うけど、フローラル系の配合からわかる。
ということは……昨日突撃した女性はこの王女様に間違いない。
これだけ物々しい警護がついていながら、つまみ出そうとした真宮さん……さすがです。
「本当に、察しが悪いわね。仕方ないから教えて差し上げるわ」
豊かなバストの前で腕を組んだ王女様は、ため息をつきながらこうおっしゃった。
「あなたは、グレース王国前女王陛下の唯一の御子息ーー第一王子レイ殿下の婚約者であるグレース国現国王息女、わたくしミレイ王女を侮辱したのよ」