北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅱ 『溺愛プロポーズ』
天井との境目の迫るような傾斜、貼り替えた壁紙の淡いストライプ。
この家は、なにもしないことで維持していたときには、淋しくなっていく一方だった。
でも凛乃といっしょに、そのときの想いに合わせて変えていくことで、居心地のいい時間が増えていった。
「女なら、るね。男なら」
「あ、だめ」
自分から聞いておいて、凛乃は返す途中の累の口をキスでふさいだ。累は凛乃の指が肩に食い込むのに合わせて、追い打ちをかける。
「だめじゃないでしょ。気持ちよくて、うれしくて、家族が増えて、いいことしかない」
「真面目」
笑いを漏らす凛乃を抱いて激しく揺れ始める累の耳には、もう鈴の音さえ聞こえなかった。
この家は、なにもしないことで維持していたときには、淋しくなっていく一方だった。
でも凛乃といっしょに、そのときの想いに合わせて変えていくことで、居心地のいい時間が増えていった。
「女なら、るね。男なら」
「あ、だめ」
自分から聞いておいて、凛乃は返す途中の累の口をキスでふさいだ。累は凛乃の指が肩に食い込むのに合わせて、追い打ちをかける。
「だめじゃないでしょ。気持ちよくて、うれしくて、家族が増えて、いいことしかない」
「真面目」
笑いを漏らす凛乃を抱いて激しく揺れ始める累の耳には、もう鈴の音さえ聞こえなかった。

