14日間の契約結婚~俺様御曹司の宇宙最強の恋物語~
(笹野リラ・元AV女優。父親はヤクザで母親は風俗嬢だった)
と表題に書かれているメールがあった。
愛人はそのメールを開いた。
そこにはリラがAVに出ていたことが書かれていて、全裸のリラの写真が添付されている。
そして一部の動画も添付されていた。
その写真を見て、愛人はリラではない事がすぐに分かった。
顔はリラの顔だが、体は別人。
合成写真のようだ。
送り先を見ると、社内全員に送られる形になっていた。
時刻を見るとまだ7時15分。
社員が出勤してくるには早い時間だった。
「そう言えば…」
愛人は竜夜が渡してくれた雑巾を思い出した。
「とりあえず…掃除してくるか」
愛人は全部署を回りパソコンをチェックした。
社員全員がパソコンを使っているわけではなく、必要な人だけが使っていてメールを見れるのも限られている。
掃除をするふりをして、愛人はメールをチェックしてあのメールが受信されていないかを確認して、受信されているメールを削除して回った。
8時30分を過ぎると、ボチボチと社員が出社してくる。
愛人は最後に社長室に向かおうとしていた。
「愛人」
後ろから声がして振り向くと、萌がいた。
え? もう来たのか?
いつもより早い萌の出勤に、愛人はちょっと驚いた。
「愛人。お前、随分と優しい顔になったな」
「はぁ? 」
「やっぱり、秘書がいると楽だろう? 」
「別に…」
いつものようにシレっと答える愛人。
だが萌には、そんな愛人も甘えた可愛い子供のように見えていた。
「愛人のそんな顔を見るのは、どのくらいぶりだろうな」
「…なんで、今日は早いんですか? いつももっと遅いじゃないですか」
「そうだな。たまには、愛人とこうして話したいと思ったからな」
「別に話すことはありませんから」
いつものように冷たい言葉を放ち、愛人は去ってゆこうとした。