14日間の契約結婚~俺様御曹司の宇宙最強の恋物語~
「おばちゃんの作った、メールだけど。あれをすり替えたのは、僕だよ」
「え? 貴方が? どうやって? 」
「お父さんと、お爺ちゃんに。雑巾を作って渡したんだ。その雑巾の布は、真実を映し出す布で。その布で拭いたら、本当の事しか見えないんだ」
「へぇーすごいのね、そんな布があるんだ」
「あの日は、夢で。おばちゃんが、お母さんに酷い事をやっている事を見たから。急いで作ったんだ」
「そっか。やっぱり親子って、繋がっているのね。すごい子供が来てくれて、良かったわね。これからも大切にしてよ」
それだけ言うと、茂代は去って行った。
「お母さん…」
竜夜に声をかけられ、リラはハッとなった。
「お母さん、どこにも行かないでね」
「え? 」
「また居なくなるのは、嫌だよ。ずっと、僕の傍にいて」
リラは答えに詰まってしまった…。
「とりあえず戻りましょう。夜更けだから、明日も学校でしょう? お父さんが目を覚ます前に、帰らないとね」
「うん」
すっかり夜も更けった時間。
深夜2時を回っていた。
音をたてないように玄関から入ってきたリラと竜夜。
部屋の中は静かで、誰も起きている形跡はなかった。
「良かった。お父さん、寝ているね」
小さな声で竜夜が言った。
足音を忍ばせて竜夜は自分の部屋に向かった。
竜夜が部屋に入ったのを確認したリラは、そのまま寝室へ戻ろうとした。
だが…。
リビングから小さな灯りがもれているのが見えた。
まさか…。
起きているの?
電気消し忘れているの?
ちょっとドキドキしながら、リラはリビングに向かった。
音をたてないようにリビングのドアを開けると。
ソファーの傍にある小さな灯りだけがついていた。
そして、ソファーにはうつらうつらとしている愛人がいた。
「愛人さん? 」
小さな声で呟いたリラ。
するとハッと目を覚ました愛人。
え? 起きていたの?
驚く半面、リラはビクッとした。
目を覚ました愛人は、じっとリラを見つめた。