ライオン王子に飼われたネコさん。
思考が一瞬にして停止する。
それは真白も"彼"もそうだった。
お互いに固って目を見開いた。
深く、美しい青はそこにはなく、あるのは真白の心を掴んで離さない獰猛なのに綺麗なアンバー。
心臓が苦しくなるくらい暴れ出し、息をすることさえ忘れてしまう美しい男がいる。
叫び出したかった。けれど、声が出なかった。
身動き一つ取れなかった。
真白が人間として怜音本人に直接会うのは約一ヶ月ぶりの事。猫の時よりもずっと近い距離でアンバーを見つめたのはあまりに久しぶりのことだったからだ。
「真白」
戸惑いを含んだ声。揺れる瞳。
真白の前ではいつだって余裕綽々としていた男が動揺している。
呼ばれた名前が耳の中に入り込み、心臓をさらに激しい音を立たせた。
「お前、今までどこに……」
怜音は確かめようと真白の頬に手を伸ばし、ピタリと動きを止めた。
ゆっくりと視線が横にずれた。
彼の視線を追って横を見た真白の心臓は違う意味で音を立てた。
ここは銀の部屋だということに二人とも気づいた瞬間だった。
(……マシロを迎えに来たんだ。)
マシロは今、本来の真白に戻っていて、「マシロを返せ」と言われてもできない。
銀が帰ってくるまで時間を稼ぐ必要があった。
「今日までイタリアで仕事だって聞いてたんだけど、早く終わったんだ?」
それは真白も"彼"もそうだった。
お互いに固って目を見開いた。
深く、美しい青はそこにはなく、あるのは真白の心を掴んで離さない獰猛なのに綺麗なアンバー。
心臓が苦しくなるくらい暴れ出し、息をすることさえ忘れてしまう美しい男がいる。
叫び出したかった。けれど、声が出なかった。
身動き一つ取れなかった。
真白が人間として怜音本人に直接会うのは約一ヶ月ぶりの事。猫の時よりもずっと近い距離でアンバーを見つめたのはあまりに久しぶりのことだったからだ。
「真白」
戸惑いを含んだ声。揺れる瞳。
真白の前ではいつだって余裕綽々としていた男が動揺している。
呼ばれた名前が耳の中に入り込み、心臓をさらに激しい音を立たせた。
「お前、今までどこに……」
怜音は確かめようと真白の頬に手を伸ばし、ピタリと動きを止めた。
ゆっくりと視線が横にずれた。
彼の視線を追って横を見た真白の心臓は違う意味で音を立てた。
ここは銀の部屋だということに二人とも気づいた瞬間だった。
(……マシロを迎えに来たんだ。)
マシロは今、本来の真白に戻っていて、「マシロを返せ」と言われてもできない。
銀が帰ってくるまで時間を稼ぐ必要があった。
「今日までイタリアで仕事だって聞いてたんだけど、早く終わったんだ?」
