ライオン王子に飼われたネコさん。
ここに来る時は急にふらっと立ち寄るか連絡してからいくかの二パターンで、後者だった場合は大体が愚痴や相談事がある時。
そして、その話の中心はいつだって怜音なので紅羽に電話した時には名前を出さずとも伝わる。
しかし、前回彼女に会ったのは一ヶ月以上前だったので怜音と別れたことは知らないはずなのだが、別れたことを伝えても彼女は驚いたそぶりを全く見せなかった。
まるで何もかもを知っているかのように見え、怜音から何か聞いていたのかを問えば答えは「No」で、真白はちょっとだけがっかりしてしまった。
「私もテレビを見たけど、他の女にうつつを抜かすなんて馬鹿な男よね〜。でも、そんな男のことが忘れられなくて困ってる真白はいじらしくて可愛らしいわ。案外怜音もそんな姿が見たくてしたことだったりして」
「馬鹿な男だとは思うけど、それは絶対にないです」
きっぱりと言い切ると「そうかしら〜?」と唇を突き出す紅羽。
彼女は恋愛に関する話を好物としているので良い方へ捉えようとするところがあるのだが、意外と的を得ていることが多い。
とはいえ、今回に限っては真白も否定的になる。
すん、と鼻を鳴らしていると紅羽からボックスティシュを渡された。鼻をかみ、涙を拭う。
(きっと、こんな風にティッシュのお世話になってるのも私だけ。)
初めて週刊誌に写真が載った時に問い詰めたことがあったが、面倒くさそうにされた。それから何度目かまでは同じように怒ったけれど、同じような反応だった。
嫉妬した姿が可愛いと思っている反応ではない。
好きな子をいじめるのはもしかしたら好きかもしれないが、面倒くさがりな彼の性質上まどろっこしいことをしてまでするとは思えないし、後のことが面倒だとわかっているので嫉妬させたいから浮気をしたという理由は考えにくい。
ただ単に、気まぐれとか本能的に女に飢えていたとか、そんな理由だろう。
あと先考える余裕なんて衝動的な欲には敵わない。
そこでふと、桃坂や彼の後輩に嫌がらせじみた悪戯をしているところを思い出した。
桃坂のスケジュール帳を隠したり、後輩の好きな女優の裏の顔を暴露したり、真白も誕生日プレゼントがびっくり箱だったこともあった。
悪戯は好きなのだ。
絶対に好きな子に意地悪をするタイプだ。
嫉妬させたいわけじゃない。悪戯でもない。
ここ最近の浮気が頻繁だったのはもうとっくに心が離れていた証拠のように思えてきた。
そして、その話の中心はいつだって怜音なので紅羽に電話した時には名前を出さずとも伝わる。
しかし、前回彼女に会ったのは一ヶ月以上前だったので怜音と別れたことは知らないはずなのだが、別れたことを伝えても彼女は驚いたそぶりを全く見せなかった。
まるで何もかもを知っているかのように見え、怜音から何か聞いていたのかを問えば答えは「No」で、真白はちょっとだけがっかりしてしまった。
「私もテレビを見たけど、他の女にうつつを抜かすなんて馬鹿な男よね〜。でも、そんな男のことが忘れられなくて困ってる真白はいじらしくて可愛らしいわ。案外怜音もそんな姿が見たくてしたことだったりして」
「馬鹿な男だとは思うけど、それは絶対にないです」
きっぱりと言い切ると「そうかしら〜?」と唇を突き出す紅羽。
彼女は恋愛に関する話を好物としているので良い方へ捉えようとするところがあるのだが、意外と的を得ていることが多い。
とはいえ、今回に限っては真白も否定的になる。
すん、と鼻を鳴らしていると紅羽からボックスティシュを渡された。鼻をかみ、涙を拭う。
(きっと、こんな風にティッシュのお世話になってるのも私だけ。)
初めて週刊誌に写真が載った時に問い詰めたことがあったが、面倒くさそうにされた。それから何度目かまでは同じように怒ったけれど、同じような反応だった。
嫉妬した姿が可愛いと思っている反応ではない。
好きな子をいじめるのはもしかしたら好きかもしれないが、面倒くさがりな彼の性質上まどろっこしいことをしてまでするとは思えないし、後のことが面倒だとわかっているので嫉妬させたいから浮気をしたという理由は考えにくい。
ただ単に、気まぐれとか本能的に女に飢えていたとか、そんな理由だろう。
あと先考える余裕なんて衝動的な欲には敵わない。
そこでふと、桃坂や彼の後輩に嫌がらせじみた悪戯をしているところを思い出した。
桃坂のスケジュール帳を隠したり、後輩の好きな女優の裏の顔を暴露したり、真白も誕生日プレゼントがびっくり箱だったこともあった。
悪戯は好きなのだ。
絶対に好きな子に意地悪をするタイプだ。
嫉妬させたいわけじゃない。悪戯でもない。
ここ最近の浮気が頻繁だったのはもうとっくに心が離れていた証拠のように思えてきた。