ライオン王子に飼われたネコさん。

いっそ明かしてしまえばいいのでは、とどうしてもトイレとお風呂は人間らしくしたい真白が囁く。

怜音にバレるのは真白個人の問題で困るが、他の人、それも信頼のおける人物であれば明かしてもいいのでは、という真白が右側に。

紅羽が魔女だとバレたらどうなるのか。
魔女だとバレてカエルになってしまったり、二度と魔法が使えなくなってしまったりというお決まりの罰みたいなものがあったりしないかと冷静に分析する真白が左側に。

右側の私欲と左側の理性が口々に意見をぶつけている。

悩んだ末、左側が勝利した。

(五日!五日我慢すれば終わるから!それまでの辛抱よ!真白!)

「お待たせ。狭かったね。怖くないから出ておいで」

優しい声がケージの外から聞こえてきて、マシロは恐る恐る顔を出した。

イケメン俳優がニコリと微笑んで出迎えてくれた。

(やっぱ銀ちゃんも綺麗な顔立ちなんだよなぁ。)

銀は怜音とは系統は違えど同等のレベルのその美しい顔は国宝級イケメンの名を分けるうちの一人だ。

透き通るような真っ白な肌にサファイアブルーの瞳はとても美しい。

本来の髪は黒なのだが最近の彼の中での流行りなのか名前と同じ銀髪に染めていて、日本人なら大抵の人が似合わないその髪色も彼はとても似合っている。

(寝癖ついてるけど。)

寝癖がついていようが美しいものは美しい。おまけに、これがすっぴんでまだ朝の何の手入れもしていない筈なのに浮腫もなく綺麗な顔なのだから恐ろしい。

(怜音にしても銀ちゃんにしても芸能人ってどうなってんの。)

彼らが特別なのか、芸能人がそういうものなのかは分からないがただただ朝から恐ろしい仕上がりで真白は羨ましい限りだった。
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