ひとりぼっちの王子
「は?嫌だよ」

コイツ、ほんっとしつこい………!



怪訝そうに言った俺に九条は、フッ…と笑みを浮かべた。
「何故だ?そんなに怖いのかよ!俺が!」


確かに怖さがある━━━━━━

何かのきっかけで、空羅がコイツのとこに行くのではないかと……



明らかな挑発だが、ある意味もう一度空羅が俺のモノだと知らしめるのも悪くない。






「…………わかった。
その代わり、10分だけだ」


俺は、九条を姫に会わせることにした。
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