悪女のレッテルを貼られた追放令嬢ですが、最恐陛下の溺愛に捕まりました
高らかな“俺の妻”宣言に令嬢達の顔がこわばった。
追放先で苦しくみじめな生活を送っていると下に見ていた私が、明らかに高価な装飾品を身につけ、容姿も品の良さも他者とは一線を画す男性を旦那にして幸せに暮らしていると思い込んで、屈辱的な気分なのだろう。
低く「帰るぞ」と告げられ、腰を抱かれてその場から立ち去る。
取り残されたカティア達はいらだちや嫉妬のこもった複雑な視線を向けていて、目を合わせられない。
やがて馬車へ戻った後、終始無言の彼に尋ねる。
「ベルナルド様、さっきの……」
「口を挟んで悪かった。だが、これ以上謝るつもりはない」
「いえ、責めるつもりはありません。トラブルに巻き込んでしまって、すみませんでした。助けてくださってありがとうございます」
彼の態度に、ふと気がつく。
そういえば、ラヴィスには町を追い出された理由を口にしていた。それを覚えてくれていたなら、彼女達が私を罠にはめた令嬢だと察したはずだ。