獣人皇帝は男装令嬢を溺愛する ただの従者のはずですが!
身分を明かさないお忍び視察は肩肘張らない普段通りの賑わいが体感できる反面、ハラハラしていけない。
ホッと胸を撫でおろしチラリと横を見たら、マクシミリアン様も店主の言葉が気が気でなかったのだろう、同じように安堵の表情を浮かべていた。背中の尻尾も緊張から一転、ゆるゆると左右に揺れた。
「なんだかよく分かんないけど、真っ先にじゃがいもの甘さを言い当てた兄さんの舌は気に入ったよ。これは持ってお行き。あたしからのサービスだ、お代はいらないよ」
店主はそう言って店先のコロッケを紙袋にどっさり入れると、ガブリエル様に持たせた。
「店主よ、恩に着る。ヴィットティール帝国は見どころの多い実にいい国だな」
ガブリエル様は店主に告げた後、マクシミリアン様にチラッと流し目をした。マクシミリアン様は相変わらずの無表情だったけれど、案の定、尻尾が喜色にゆらゆらと揺れていた。
「なーにを今さら! マクシミリアン陛下の帝位就任から、もうずっといい国だろう!」
「ははっ。それもそうだな」
ホッと胸を撫でおろしチラリと横を見たら、マクシミリアン様も店主の言葉が気が気でなかったのだろう、同じように安堵の表情を浮かべていた。背中の尻尾も緊張から一転、ゆるゆると左右に揺れた。
「なんだかよく分かんないけど、真っ先にじゃがいもの甘さを言い当てた兄さんの舌は気に入ったよ。これは持ってお行き。あたしからのサービスだ、お代はいらないよ」
店主はそう言って店先のコロッケを紙袋にどっさり入れると、ガブリエル様に持たせた。
「店主よ、恩に着る。ヴィットティール帝国は見どころの多い実にいい国だな」
ガブリエル様は店主に告げた後、マクシミリアン様にチラッと流し目をした。マクシミリアン様は相変わらずの無表情だったけれど、案の定、尻尾が喜色にゆらゆらと揺れていた。
「なーにを今さら! マクシミリアン陛下の帝位就任から、もうずっといい国だろう!」
「ははっ。それもそうだな」