獣人皇帝は男装令嬢を溺愛する ただの従者のはずですが!
舌先から全身に広がる痺れるような余韻にうっとりと浸っていたら、突然ヴィヴィアンが鋭く叫びマントを剥がそうと藻掻きだす。
「た、大変です! マクシミリアン様、早くマントを脱いでください!」
「急にどうした?」
「今、耳裏がチクッとして、その後になにかが掠めるような感触もしました! たぶん、運悪くマントについていた虫に刺されてしまったんだと思いますが、マクシミリアン様が刺されてしまったら大変ですから!」
ヴィヴィアンは俺のキスマークを虫刺されと勘違いし、こうも騒いでいるらしい。
「なに、このマントに虫などいない。それにお前の耳裏も特にどうもなってはいない。気のせいだ」
ヴィヴィアンは納得がいかない様子で、おずおずと耳裏に手をやった。
「でも、……あれ? たしかに、膨らんだりもしてないみたい。おかしいなぁ」
滑らかな肌を指先で幾度か往復させた後で、首を捻りながら手を下げた。
「……すみません、ひとりで騒いで。おっしゃるように僕の勘違いだったみたいです」
「なに、勘違いは誰にでもある。気にするな」
「た、大変です! マクシミリアン様、早くマントを脱いでください!」
「急にどうした?」
「今、耳裏がチクッとして、その後になにかが掠めるような感触もしました! たぶん、運悪くマントについていた虫に刺されてしまったんだと思いますが、マクシミリアン様が刺されてしまったら大変ですから!」
ヴィヴィアンは俺のキスマークを虫刺されと勘違いし、こうも騒いでいるらしい。
「なに、このマントに虫などいない。それにお前の耳裏も特にどうもなってはいない。気のせいだ」
ヴィヴィアンは納得がいかない様子で、おずおずと耳裏に手をやった。
「でも、……あれ? たしかに、膨らんだりもしてないみたい。おかしいなぁ」
滑らかな肌を指先で幾度か往復させた後で、首を捻りながら手を下げた。
「……すみません、ひとりで騒いで。おっしゃるように僕の勘違いだったみたいです」
「なに、勘違いは誰にでもある。気にするな」