獣人皇帝は男装令嬢を溺愛する ただの従者のはずですが!
……うわぁ。痛そう。
とにもかくにもガブリエル様一行が加わったことで、帰還の隊列はさらに長さと煌びやかさを増したのだった。
翌日。隊列はついに皇都に入った。
皇都の様相は、私が想像していたものとは百八十度も違っていた。
街道はマクシミリアン様の帝位継続を願って駆けつけた多くの国民で埋め尽くされ、彼を称える歓声と拍手が絶え間なく響き渡る。
マクシミリアン様の廃位を叫ぶ声は微かにだって聞こえてはこなかった。
「……お前の排斥を謳った集会なんか、影も形もねえじゃねーか。どころか、すさまじい歓迎ぶりだ」
こんなに目出度いことはないというのに、ガブリエル様は何故か残念そうな口ぶりだ。
「……マクシミリアンよ、お前の母や地方創生大臣はよほど人望がないのか?」
さらに前方に臨む皇宮の尖塔にでかでかと掲げられた『おかえりなさい マクシミリアン皇帝陛下』ののぼり、その後ろでペラリペラリとはためく『祝 皇太后廃位』『祝 地方創生大臣更迭』というふたつののぼりを見て、ガブリエル様は眉間の皺を深くしてポツリとこぼした。
とにもかくにもガブリエル様一行が加わったことで、帰還の隊列はさらに長さと煌びやかさを増したのだった。
翌日。隊列はついに皇都に入った。
皇都の様相は、私が想像していたものとは百八十度も違っていた。
街道はマクシミリアン様の帝位継続を願って駆けつけた多くの国民で埋め尽くされ、彼を称える歓声と拍手が絶え間なく響き渡る。
マクシミリアン様の廃位を叫ぶ声は微かにだって聞こえてはこなかった。
「……お前の排斥を謳った集会なんか、影も形もねえじゃねーか。どころか、すさまじい歓迎ぶりだ」
こんなに目出度いことはないというのに、ガブリエル様は何故か残念そうな口ぶりだ。
「……マクシミリアンよ、お前の母や地方創生大臣はよほど人望がないのか?」
さらに前方に臨む皇宮の尖塔にでかでかと掲げられた『おかえりなさい マクシミリアン皇帝陛下』ののぼり、その後ろでペラリペラリとはためく『祝 皇太后廃位』『祝 地方創生大臣更迭』というふたつののぼりを見て、ガブリエル様は眉間の皺を深くしてポツリとこぼした。