獣人皇帝は男装令嬢を溺愛する ただの従者のはずですが!
「そうだ、虎耳と尻尾で腹は膨れやしないよ。それにマクシミリアン陛下は耳なんてなくても、始祖白虎の再来かと言われるほど高い身体能力をお持ちなんだ。こんな誉れはそうそうないよ。とにかくね、マクシミリアン陛下の治世になってやっと隣国との小競り合いが終わったってのに、馬鹿らしい主張を叫ぶ妙ちくりんな集会で町を踏み荒らされちゃ、堪りゃしないよ!」
「我らがマクシミリアン皇帝陛下の御代に、万歳!!」
「「万歳ー!!」」
道中では同様の声が方々からあがっていた。
これらの声は、果たして皇太后様の耳にも届いているのだろうか……。
ちなみに現在、皇太后様は行列の後方で窓を目張りした簡素な馬車に揺られている。これだけの凶行を企てた彼女だったが、ハミル殿下の意思を知らされるや、ひどく打ちひしがれ抜け殻のようになってしまっていた。
「我らがマクシミリアン皇帝陛下の御代に、万歳!!」
「「万歳ー!!」」
道中では同様の声が方々からあがっていた。
これらの声は、果たして皇太后様の耳にも届いているのだろうか……。
ちなみに現在、皇太后様は行列の後方で窓を目張りした簡素な馬車に揺られている。これだけの凶行を企てた彼女だったが、ハミル殿下の意思を知らされるや、ひどく打ちひしがれ抜け殻のようになってしまっていた。