獣人皇帝は男装令嬢を溺愛する ただの従者のはずですが!
「ならばヴィヴィアン、即刻其方の近習の職を解く。そしてこの後は、俺のきさ――」
――バッターンッ!!
「そこまでだマクシミリアン!」
「えっ!? ガブリエル様!」
ガブリエル様の登場に、頭上でマクシミリアン様の舌打ちが聞こえた。
「俺は『正々堂々、決着をつけよう』と言ったはず。それを俺の居ぬ間にヴィヴィアンの弱みに付け込もうとは……。皇帝にあるまじき卑劣な行為、許しておけん!」
ガブリエル様は声を荒らげながら大股でやって来くると、マクシミリアン様の襟首を掴んで私から引き剝がす。
私はマクシミリアン様の手が緩んだ隙に、彼と寝台の間からいそいそと脱する。
ガブリエル様の登場でマクシミリアン様から立ち昇る熱の篭もった謎の空気は霧散し、私は内心でホッと安堵の息をつく。
「もうお前の元にヴィヴィアンを置いてはおけん! かくなる上は、俺にヴィヴィアンを譲れ!」
……え? 私を譲れってなに?
だけど続くガブリエル様の言葉を耳にして、再びドクンと鼓動が跳ねた。
――バッターンッ!!
「そこまでだマクシミリアン!」
「えっ!? ガブリエル様!」
ガブリエル様の登場に、頭上でマクシミリアン様の舌打ちが聞こえた。
「俺は『正々堂々、決着をつけよう』と言ったはず。それを俺の居ぬ間にヴィヴィアンの弱みに付け込もうとは……。皇帝にあるまじき卑劣な行為、許しておけん!」
ガブリエル様は声を荒らげながら大股でやって来くると、マクシミリアン様の襟首を掴んで私から引き剝がす。
私はマクシミリアン様の手が緩んだ隙に、彼と寝台の間からいそいそと脱する。
ガブリエル様の登場でマクシミリアン様から立ち昇る熱の篭もった謎の空気は霧散し、私は内心でホッと安堵の息をつく。
「もうお前の元にヴィヴィアンを置いてはおけん! かくなる上は、俺にヴィヴィアンを譲れ!」
……え? 私を譲れってなに?
だけど続くガブリエル様の言葉を耳にして、再びドクンと鼓動が跳ねた。