【完結】偽り夫婦の夫婦事情〜偽りの愛でも、幸せになれますか?〜
「んっ……棗さん、くすぐったい……」
「いいじゃないか。お前に今すぐ触れたいんだよ。触れたくてたまらないんだ」
「もう、棗さんったら……」
棗さんと揺れる湯船の中でキスをした。こういう場所でするキスって、また全然雰囲気が違くて……。妙にドキドキしてしまうんだ。
胸が高鳴って、ドキドキして……。棗さんが触れる所すべてが熱くなって。もう止められそうになかった。
そして湯船の中でお互い顔を赤らめながら、体を重ねた。その度にぶつかり合う体と揺れる湯船が、お互いの欲望をさらに掻き立てていく。
「……聖良」
「あぁっ……っ、んっ……」
そしてさらに今度はベッドの上で、わたしは棗さんに抱かれた。棗さんのその熱くなる手を握りながら、わたしは棗さんの理性とその欲望に追いつこうと必死だった。
「棗さっ……はぁっ、んんっ」
「きよ、ら……」
「あっ……棗さ、ん……」
「もう、ダメだ……」