今宵、狼神様と契約夫婦になりまして(WEB版)
「へえ、素敵ですね」
相澤は持参したモバイルパソコンを開き、今日思いついたことをメモしてゆく。
「これ、素案をまとめたら課内ミーティングで共有してみんなからも意見をもらおう」
「そうですね」
「じゃあ、今日はこんなもんでいいかな」
キーボードをカタカタと操作する音がして、相澤がパソコンを閉じる。
その横で、陽茉莉は窓の外へと視線を移した。
全面ガラスになった大きな窓からは、都心の景色が一望できた。
運河の向こうにある煌めくビル群の合間からは、東京タワーと東京スカイツリーの両方を眺めることができた。
「ここ、夜景が本当に素敵ですね」
「そうだな」