今宵、狼神様と契約夫婦になりまして(WEB版)

 陽茉莉の言葉に反応するように外の景色へと目を向けた相澤が、目を細める。

「最上階にバーがあるみたいだけど……。悠翔を置いて飲みにも行けないから、ルームサービスでも頼む? せっかくだし」

 相澤はローテーブルの端に置かれたルームサービスメニューを手に取ると、陽茉莉を見つめる。

「そうですね」

 館内案内によると、最上階のバーは都心の夜景が一望できるお洒落な雰囲気のところのようだ。
 残念な気もするが、今日は仕方がない。せっかくなので、部屋で少し飲むくらいは許されるだろう。

「いつもジントニックを飲んでいることが多いけど、同じ?」

 相澤はルームサービスのカクテルメニューのページを開いて、陽茉莉に手渡す。
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