運命の一夜を越えて
「彩の涙を見た時から」
「・・・」
急にバツが悪くなった子供のようにうつむくと、渉は繋いでいた手をグイっと自分の方へ引き寄せて私の腰を抱いた。

ものすごく近い距離で渉と目が合う。

「今日は一人にはさせたくない。いや、違うな。今日は一緒にいたいって思ったんだ。」

ほら・・・・
渉はこうして私のことを考えて優しく包み込んで、そばにいようとしてくれる。

それがつらいこともあるんだよ。

あったかいけど、つらいくらい痛みにかわる。


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