運命の一夜を越えて
その時、エレベーターがとまり、小さな女の子と母親が乗り込んできた。

慌てて距離をとった私たち。

「何階ですか?」
渉がすかさずその母親に聞く。

「じゅっかいです!」
渉の質問に、渉の腰までも身長が届かない女の子が答える。

意外な人からの返事に渉はすぐにその声の方に視線を落とした。

そして・・・

今まで見たことの無いような優しい微笑みを女の子に向けて「はい」と、聞いたことの無いような優しい声で答える。


これだよ・・・

これがつらいんだよ・・・
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