Fw: R-17〜もう一度、人生をやり直したいですか?〜
「なんだよ、赤星と上手くいってないの?」
呆れた様な声で聞き返されて、私は慌てて首を横に振った。
「ち、違う違う! わ、私の友達に、浅倉君のこと……いいなって思ってる子が居て! それで、その……」
つい口から出まかせを言ってしまい口籠る。
すると智政は、豆乳のストローを紙パックから口で抜き取ると、口の端に咥えたままこっちを見た。
「それ、嘘だろ」
「……!」
ニッと意地悪く、でも不意打ちで笑った彼にドキリと心臓が跳ねる。
「な、なんで……」
「んー、なんとなく?」
そう言ってジッと見つめられると、これ以上は嘘を突き通せない気がして私は正直に手摺りに項垂れた。
昔から、智政のこの目に私は弱いのだ。
全てを見透かしていそうなこの目を前にしたら、これ以上は嘘がつけなくなる。
「……ゴメン、嘘ついた。本当は、どうしても別れて欲しくないカップルがいて、」
「……それが、俺達?」
「え!? 俺達!?」
「? 俺と西野の事じゃないのか?」
「え、……あっ! そ、そうそうそう!」
───ダメだ。
智政を前にすると、どうしても自分が智政のパートナーのような立ち位置で聞いてしまうから、盛大に勘違いしてしまう。