Fw: R-17〜もう一度、人生をやり直したいですか?〜

「でもなんで俺達?」


訝しげな顔で口元のストローを手に取って、智政が更にジッと見つめてくる。

つい正直に話してしまったけれど、理由なんて何も考えていなかったせいで冷や汗が半端ない。

そりゃそうだよね。こんなの怪し過ぎるよね。

いくら考えても理由なんて思い付かなくて、恥を忍んでボソリと呟く様に声を絞り出した。


「わ、私、赤星と……その、ずっと付き合っていたくて、少しでも、……不安要素は取り除きたいっていうか」


我ながら咄嗟に思い付いた言い訳の内容が恥ずかし過ぎて、穴があったら埋まりたくなる。
……まぁ、少しの真実を混ぜてはいるけれど。

案の定智政は、初めはポカンと聞いていたけれど突然隣で噴き出した。


「ブッハハッ! あっ、いや……悪い。なんか……アンタって、大人っぽく見えて中身はなんていうか、可愛いんだな」


え? と一瞬耳を疑う言葉にフリーズしたけれど、一気にボッと火を灯した様に全身が熱くなる。

まさかの智政の可愛い発言に、赤くなりたくないのに顔が熱くなるのが止められない。
それでも、智政は私が自分で言った言葉で赤面していると勘違いしているのか、ニヤリと意地悪く笑ったままグラウンドの方を見た。


「そうだなー。確かに、俺は別にいいとしても西野はモテるしなー。フリーになったらアンタのライバルにはなるかもな」

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