i -アイ-




「久遠藍人です」


「佐伯蓮です」


頭を2人で下げる。



「佐伯蓮くんは、榊の?」


「はい」


「そう。伶香の友人とは驚いたよ」


「お兄ちゃん、蓮様はクラスメイトで友人ではないわ」



そこは忠実に説明するのね。


へえ、とお兄さんは返事をして冷蔵庫に買ってきたものを入れている。



「じゃあ、久遠くんが伶香の友人なのか」


それもちが、


「ええ」


椿さんの返事に思わず椿さんを見る。


視界に入っているお兄さんも椿さんを見て、あたしを見ている気がする。



椿さんは、何か問題でも、と言いたげな顔をであたしを見る。

困ったなぁ。



「ただの秀才枠の俺のことも、委員長の椿さんは気にかけてくれていて」



特に間違ったことは言ってないよな。

あたしに興味があると言うより、REIGNと繋がっているから興味があるだけなんだけど。


それでも、一応友人らしい。


お兄さん、一段と空気が冷たいです。


「じゃあ、明日よろしくね」


「あぁ、分かった。椿さんも無理しないで安静にね。」



お邪魔しました、とお兄さんにも声をかけ病室を出る。



「兄貴、シスコンだな」



「そう?兄妹なんてそんなもんなんじゃないの?」





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