i -アイ-
「そうなのか?」
「んー、俺兄弟居ないからわかんないけど。」
そう言えばREIGNって兄弟いる人居ないのか。
スマホのバイブに気づき、画面を見る。
連絡に答え、ポケットにしまう。
「誰」
「友達」
ではないけど。
蓮を後ろに乗せ、家まで送る。
慎さんも帰ってきていたらしく、頭を下げてバイクを走らせた。
『今夜、来てくれるかい』
碧さんからの連絡。
制服を取りに家に帰って、碧さんの家まではバスで向かう。
『下に着きました』
エントランスに着き、連絡をすると通話が来た。
『もしもし』
「着きました」
『ありがとう。申し訳ないんだけど、これから言う場所に迎えに来てくれるかな』
……?なんだ?
そこは場所が場所だから、パーカーを目深に被って i のスタイルで向かう。
夜の繁華街。
久々に夜来たな。
煌びやかなここでは、あたしのような格好をしている人間は影と化す。
呼ばれた場所は中でも外装にお金がかかってて、何人も人が吸い込まれていく。
碧さん、あたしこれでも未成年だよ?
あたしが呼ばれたのは、高級キャバクラ。
碧さんの恋愛対象が男だとしても、碧さんは女性にもモテまくるだろう。
それにしても、だよ。