i -アイ-




____



「じゃあ皆、今日も頑張ろう。…椿さんからも一言」


オンラインで繋がる画面。


『迷惑と心配をかけてしまってごめんなさい。今日も行くことが叶わなかったけれど、皆任せたわ』



そう話す椿さんに、皆が声をかける。


『久遠藍人』


ん?フルネーム呼び?


「はーい、なんでしょう」


『皆のこと、頼んだわよ』


……少し雰囲気が柔らかい。


「分かった。椿さんもちゃんと見ててね」


あたしと蓮は、宣伝役として開場時間からメインステージのある校庭に移動する。

インカムを付けて、教室は滝谷に任せてある。


校内の生徒たちがあたし達を見て騒ぎ出す。


しかし、もっと凄い声援が飛ぶ。



「きゃぁぁぁぁあああ!!!!」



「来たな」


「ああ」



【ホスト喫茶 2-F】


と書かれたパネルを傘のように柄を肩にかけ、歩く2人組。


暁と司さん。


暁は黒スーツに、光沢のある黒のシャツを第3ボタンぐらいまで開けている。髪もいつもとはまた違うセットでキメてる。


司さんは白のスーツで、王子様風。


「離れようか」


「ああ」


あの二人には鉢合わせたくない。


『宣伝役の皆さん、お客様には失礼のないようにお願い致します。あくまで、お誘いする形でよろしく』




< 345 / 457 >

この作品をシェア

pagetop