今夜、妊娠したら結婚します~エリート外科医は懐妊婚を所望する~
「――ですが、そもそもの話、お子さんがいてはキャリアプランなど白紙に等しい。あなたのやりたい仕事というのは、のんびり育児をしながら務まるようなものではないでしょう。残業や時間外労働ばかりだとおっしゃっていたじゃありませんか」
「それは……」
「会社だって、毎日十時に出社して十七時きっかりに退社するような社員に重要なポジションを任せたりはしませんよ。実際、あなたの周りでいらっしゃいます? そういう働き方の女性」
ごくり、と息を呑む。正直に言っていないのだ。
出産を機に雇用契約をパートに変更する人、短時間勤務を念頭に編集者から編集補佐に回る人、それこそ百合根さんのように退社をする人。
出産直後に前線でバリバリ働く女性というのは、今まで見たことがない。
「仕事をしたいなら子どもを堕ろすべきです」
決定的なセリフを突きつけられ、私はぐっと唇をかむ。
「でも、私は……産みたいんです」
「仕事はやめて、育児に専念する、と?」
「仕事も育児も両方……と言ったらいけませんか?」
「あなたがワガママを言うのは勝手ですが、周囲が許してはくれないでしょうね」
「それは……」
「会社だって、毎日十時に出社して十七時きっかりに退社するような社員に重要なポジションを任せたりはしませんよ。実際、あなたの周りでいらっしゃいます? そういう働き方の女性」
ごくり、と息を呑む。正直に言っていないのだ。
出産を機に雇用契約をパートに変更する人、短時間勤務を念頭に編集者から編集補佐に回る人、それこそ百合根さんのように退社をする人。
出産直後に前線でバリバリ働く女性というのは、今まで見たことがない。
「仕事をしたいなら子どもを堕ろすべきです」
決定的なセリフを突きつけられ、私はぐっと唇をかむ。
「でも、私は……産みたいんです」
「仕事はやめて、育児に専念する、と?」
「仕事も育児も両方……と言ったらいけませんか?」
「あなたがワガママを言うのは勝手ですが、周囲が許してはくれないでしょうね」