今夜、妊娠したら結婚します~エリート外科医は懐妊婚を所望する~
「モニター室で見学してもらっていたんだ」
「眞木先生。手術なんて血生臭いもの、その辺の女の子に見せるものじゃないでしょう」
「君が命と向き合うところを見たかったんだって」
西園寺先生の鋭い目がこちらに向く。別人のような彼に怖くなり、きゅっと体を小さくした。
「……迷惑でしたか?」
彼はその問いには答えず、そっけなく私に背中を向ける。
「待ってくれていたところ悪いけれど、疲れているんだ。術後の経過も見なきゃならないし、今日はもう付き合えない」
冷たく突き放され胸がズキンと痛む。無意識のうちに、昼間と同じ調子で優しくしてもらえることを期待していたのかもしれない。
これが本当に、愛想よくにこにこ笑っていた彼なの?
眞木先生が私の肩を支え、耳元でひそひそとささやいた。
「手術中の緊張感がまだ抜けてないみたいだ。長時間集中していたからナーバスになっているのかも。彼の場合、普段があんなんだから、とくに落差が激しくて」
もしかして、普段の彼と医師である彼が切り替わっている……?
ということは、今のこの姿こそが命と向き合っているときの彼。医師としての顔なのだろうか。
「眞木先生。手術なんて血生臭いもの、その辺の女の子に見せるものじゃないでしょう」
「君が命と向き合うところを見たかったんだって」
西園寺先生の鋭い目がこちらに向く。別人のような彼に怖くなり、きゅっと体を小さくした。
「……迷惑でしたか?」
彼はその問いには答えず、そっけなく私に背中を向ける。
「待ってくれていたところ悪いけれど、疲れているんだ。術後の経過も見なきゃならないし、今日はもう付き合えない」
冷たく突き放され胸がズキンと痛む。無意識のうちに、昼間と同じ調子で優しくしてもらえることを期待していたのかもしれない。
これが本当に、愛想よくにこにこ笑っていた彼なの?
眞木先生が私の肩を支え、耳元でひそひそとささやいた。
「手術中の緊張感がまだ抜けてないみたいだ。長時間集中していたからナーバスになっているのかも。彼の場合、普段があんなんだから、とくに落差が激しくて」
もしかして、普段の彼と医師である彼が切り替わっている……?
ということは、今のこの姿こそが命と向き合っているときの彼。医師としての顔なのだろうか。