小説「グレイなる一族」

エピソード十⑥ 「グレイなる失態」

エピソード十⑥ 「グレイなる失態」

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私は、今回のエピソードのタイトルでなんとなく前回の物語をもじる気でいる神様(作者)が日頃のミスを踏まえて、あえて前編後編としないポリシーの無さを悲観しつつもあえて、その事は気付かないフリをしてあげるだけの器量を持つ由緒正しき血を身体の中に流している誇り高き高貴な生き物だ。

もう、喉の渇きは限界点を突破している。喉が灼熱地獄なのだ・・そして、私の右頬と左頬は「セバスチャン」の唾液でうっすらねっちょりしている。ちょっと舐めてみると、少しだけしょっぱい・・どうしても「一番絞りの水」で右頬及び左頬、唇及び口の中を清める必要ある。

「グランマ」は「グレイランド」に帰国しているが現在。夕食の準備で多忙だ・・その時の彼女は突然「グレイ語」が使えないフリをするから、今回も当てにできないだろう。「アーノルド」は塾とやらでまだ、帰国する気配がない。

となると、やっぱり「セバスチャン」しか蛇口をひねる者はいないという事になるのだが・・前回のような結末を続けて迎えるのは・・あんまりではないだろうか?かといって、このサハラ砂漠のような喉を続けて我慢する事などもうできはしないのだ。

何か良い方法はないものか?


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