先生と生徒の関係
先生という地位
あの日からどれだけ経っただろうか。
木曜日は何回も過ぎている。
どれだけ考えてもわからなくなるばかりだった。
結論が出ない…。
夏期講習最終日
よし頑張ろう!!
気合を入れて塾に入ると
目に入ったのは…
川中先生。
まだどうしていいかわからないのに会ってしまった。授業の先生の一覧表を見ると2時間とも川中先生だった。
無駄話をしずに今日は分からない問題だけ聞くようにしようと決めた。
今日に限って分からない問題が多く先生にたくさん教えてもらった。
休憩時間。えまちゃんと喋った。
「るあはさ、どうして川中のこと川中先生って呼ぶの?」
「えっ!?先生だから」
結構川中って呼んでる人多いから川中って呼んでみたら?」
川中って呼んだら距離が縮まるかもよ。
先生呼びは壁があるから嫌だと思うけど呼んで嫌な思いしないかな?
一回だけ川中って呼んでみたい
授業時間
「川中、ここわからないんです」
「へ?今なんて言った?」
「川中って呼んで見ちゃいました。」
「ごめんなさい。みんな呼んでるから憧れちゃって」 
「嫌だったよね?」
「急すぎてびっくりしただけだよ」
「川中って呼んでもいいよ」
まじか!内心めっちゃ嬉しかったけど顔には出さずにした。少しだけ距離が縮まったように感じた。友達感覚でしゃべれるようになった。
今日は喋るはずじゃなかったのに喋っちゃった。
けどやっぱり話すと楽しくて幸せな時間だ。
先生、私どうしたらいーの?
< 4 / 21 >

この作品をシェア

pagetop