嘘と愛
昼下がり。
零は別件の聞き込みで、住宅地に来ていた。
歩いていると。
ポンと肩に手を置かれた。
振り向くと、聖司がいた。
制服ではなく私服の聖司。
「奇遇ですね、こんなところで会うなんて」
「はぁ…」
「聞き込みですか? 」
「ええ」
「僕も聞き込みなんです。制服だと目立ってしまうので、今日は私服で聞き込みしているのです」
「そうですか」
話しながら歩いて来た零と聖司。
住宅地にある公園。
公園のベンチに、怪しい男が座っている。
聖司は、ん? と目を凝らした。
そして携帯電話を取り出して電話をかけた。
「…怪しい男が公園にいます。あの事件と関りがありそうです…はい…」
電話を切ると、聖司はスッと零を引き寄せた。
「ちょっと、何するんですか? 」
「しーっ、ちょっと静かにして」
ギュッと零を抱きしめて、聖司はベンチに座っている男を見た。
男は誰かを待っているようだ。
「あの…離して下さい…」
「ちょとこのままでいて下さい。動くと、危険です」
「え? 」
男の様子を見ていると、ちょっとガラの悪い男が数名現れた。
ベンチの男に何か言っている男達。
ベンチの男は封筒を取り出し、男達に差し出した。
聖司はそっとその様子を写真に写した。
男達は中を確認するとニヤッと笑った。
すると…
パトカーのサイレンが鳴り響いてきた。