エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
どうやら母子の意見が一致した上で、ここを訪ねたわけではないようだ。
母娘が言い合う様子を、詩織はおろおろしながら見ている。
「お母さんは七海のためを思って――」
「そういう恩着せがましい言い方しないで!」
七海が声を荒げた後、シンと静まり返った。
母親が泣きそうに顔をしかめたのを見て、七海がハッとしたように目を逸らす。
「ごめん……でも、余計なことをしないで。私はもう小さな子供じゃないから、これくらいのことは耐えないと。お母さんはもっと自分のことを大事にしてよ……」
バツが悪そうにぼそぼそと主張する七海。
それを観察するように見ていた矢城が、静かな口調で問う。
「もしかして、七海さんが気にしているのは弁護士費用のことかな?」
七海はギクリとした顔をして、詩織もそうかもしれないと考える。
七海は制服姿なので小奇麗だが、母親の方の身なりはなんとなく生活苦を感じさせる。
思春期の女子高生らしく反抗的でも、七海の言葉には母親を想う優しさがあった。
素直に助けを求められない理由は、母親に弁護士費用の負担をかけたくないからなのかもしれない。
母娘が言い合う様子を、詩織はおろおろしながら見ている。
「お母さんは七海のためを思って――」
「そういう恩着せがましい言い方しないで!」
七海が声を荒げた後、シンと静まり返った。
母親が泣きそうに顔をしかめたのを見て、七海がハッとしたように目を逸らす。
「ごめん……でも、余計なことをしないで。私はもう小さな子供じゃないから、これくらいのことは耐えないと。お母さんはもっと自分のことを大事にしてよ……」
バツが悪そうにぼそぼそと主張する七海。
それを観察するように見ていた矢城が、静かな口調で問う。
「もしかして、七海さんが気にしているのは弁護士費用のことかな?」
七海はギクリとした顔をして、詩織もそうかもしれないと考える。
七海は制服姿なので小奇麗だが、母親の方の身なりはなんとなく生活苦を感じさせる。
思春期の女子高生らしく反抗的でも、七海の言葉には母親を想う優しさがあった。
素直に助けを求められない理由は、母親に弁護士費用の負担をかけたくないからなのかもしれない。