エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
詩織には過剰なアフターフォローに聞こえた。
矢城が困っている人を見過ごせないタチだと知っていても、ひょっとして別の理由もあるのではないかと邪推してしまう。
(吉野さんとなら、歳の差は三歳ほどだよね。小柄で顔立ちの可愛らしい女性だったから、矢城先生はもしかして……。それともまさか、七海さんの方に?)
矢城に限っては、よこしまな思いで依頼人と向き合うことはないと信じているのに、数パーセントの可能性としてそのようなことが浮かんでしまう。
それは嫉妬に他ならない。
(私は今、幸せで、欲張りになってる。こんな自分は嫌。私も矢城法律事務所の職員なんだから、先生と方向性を合わせないと……)
心の中で自分を戒めた詩織は、嫉妬を隠して微笑んだ。
「矢城先生が見守ってくださると、吉野さんも心強いでしょうね」
「ああ。いざという時に頼れる存在は必要だろう。赤沼には利益を考えろとまた叱られるな。稼げる案件も引き受けているんだが、あいつには物足りないらしい」
矢城が自嘲気味に笑い、詩織もニコリとする。
醜い嫉妬を悟られなくてよかったと思っていた。
矢城が困っている人を見過ごせないタチだと知っていても、ひょっとして別の理由もあるのではないかと邪推してしまう。
(吉野さんとなら、歳の差は三歳ほどだよね。小柄で顔立ちの可愛らしい女性だったから、矢城先生はもしかして……。それともまさか、七海さんの方に?)
矢城に限っては、よこしまな思いで依頼人と向き合うことはないと信じているのに、数パーセントの可能性としてそのようなことが浮かんでしまう。
それは嫉妬に他ならない。
(私は今、幸せで、欲張りになってる。こんな自分は嫌。私も矢城法律事務所の職員なんだから、先生と方向性を合わせないと……)
心の中で自分を戒めた詩織は、嫉妬を隠して微笑んだ。
「矢城先生が見守ってくださると、吉野さんも心強いでしょうね」
「ああ。いざという時に頼れる存在は必要だろう。赤沼には利益を考えろとまた叱られるな。稼げる案件も引き受けているんだが、あいつには物足りないらしい」
矢城が自嘲気味に笑い、詩織もニコリとする。
醜い嫉妬を悟られなくてよかったと思っていた。