エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
「詩織ちゃん、俺には臆病なところがあるんだ。大切な女性を作りたくない。守り切れない気がしてな。非力な自分への嫌悪が消えない……。割り切った遊びの関係じゃ、君には失礼だろ? 本気の相手には本気で応えないと。だから付き合えないよ。ごめんな……」

それは矢城が初めて見せた本心で、弱みでもあるようだ。

詩織は彼の胸から顔を上げた。
黒い瞳を覗けば、風雪にじっと耐える樹木のような哀切を感じた。

彼に自己嫌悪を与えるものはなんなのか……その輪郭を確かめたかったが、目を細めて優しく笑いかけてくれるから、暗い気配は感じ取れなくなる。

(過去に、なにかあったのかな……)

聞いたら失礼だろうかと逡巡していたら、体を離され、矢城が元の椅子に座ってしまった。
リモコンでテレビをつけた彼が、ごまかすようにククと笑う。

「俺も気をつけるが、詩織ちゃんもな。ほぼ初心者のくせに、おっさんのスケベ心を煽らないでくれよ。あんな攻撃は反則。こっちはこらえるのが大変だ。顔は可愛いし、おっぱいは柔らかいし、尻の形も最上級。勘弁してくれ」

「えっ、おっぱ……?」

< 136 / 245 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop