エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
「あー、わかったわかった。金になりそうな依頼も探すから、もう勘弁してくれ。くすぐったくてかなわない」
迷惑そうに赤沼の言葉を遮った矢城だが、頭を後ろに倒すようにして詩織を見ると、口の端を上げた。
「詩織ちゃんが俺を敬愛して、熱ーい眼差しを向けてくれるというなら、褒め殺しにも耐えるけどな」
「えっ……?」
ウインクまでつけた口説き文句に、詩織の鼓動が跳ねた。
けれども真に受けたりはしない。
矢城は時々、詩織をからかうようなことを言う。
相談室をいつまでも借りているわけにいかないと思い、給料日になったら、すぐに他に住むところを探すと申し出た時も、こんな風に言われた。
『ここが不便ならそうすればいいけど、そうじゃないならずっと貸してあげるよ。しつこいマスコミでも、さすがに法律事務所を張り込む勇気はないようだし、ここが一番安全だろ。遠慮してしまうというなら、俺の奥さんにでもなる?』
『なんてな』と笑って頭をわしわし撫でられたので、冗談だとすぐにわかったけれど、その言葉に心はしっかり波打った。
迷惑そうに赤沼の言葉を遮った矢城だが、頭を後ろに倒すようにして詩織を見ると、口の端を上げた。
「詩織ちゃんが俺を敬愛して、熱ーい眼差しを向けてくれるというなら、褒め殺しにも耐えるけどな」
「えっ……?」
ウインクまでつけた口説き文句に、詩織の鼓動が跳ねた。
けれども真に受けたりはしない。
矢城は時々、詩織をからかうようなことを言う。
相談室をいつまでも借りているわけにいかないと思い、給料日になったら、すぐに他に住むところを探すと申し出た時も、こんな風に言われた。
『ここが不便ならそうすればいいけど、そうじゃないならずっと貸してあげるよ。しつこいマスコミでも、さすがに法律事務所を張り込む勇気はないようだし、ここが一番安全だろ。遠慮してしまうというなら、俺の奥さんにでもなる?』
『なんてな』と笑って頭をわしわし撫でられたので、冗談だとすぐにわかったけれど、その言葉に心はしっかり波打った。