エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
「証拠の詳細は裁判時に提出すればいいように書いておくが、まったく記載がないのに、いきなり浮気問題を持ち出すわけにいかないからな。今日中に提出できれば裁判に間に合う。あと四十分だ」
お役所関係は期日と時間に厳しい。
どんな事情があれ、タイムリミットを過ぎればシャットアウトされてしまう。
家庭裁判所の受付時間は十七時で、矢城は赤沼に依頼人の自宅へ向かわせて委任状をもらってから、訴状を提出に向かわせるつもりでいるようだ。
依頼人の方から来てくれると時間を節約できるのだが、高井の五歳になる娘が熱を出して寝込んでいて、自宅から出られないらしい。
赤沼が疲れた声で「わかりました」と承諾する。
戻ってきたばかりの彼に同情した詩織は、矢城の側に寄り、申し出た。
「私に行かせてください」
矢城が手を止めて、詩織を見る。
「できる?」
「はい。その手の手続きは前にもやったのでわかります。赤沼さんはお疲れでしょうし、急ぎますから私にやらせてください」
「わかった。詩織ちゃんに頼むよ」
タクシーでと言いかけて、矢城は思い直したように電車で行くよう指示をした。
お役所関係は期日と時間に厳しい。
どんな事情があれ、タイムリミットを過ぎればシャットアウトされてしまう。
家庭裁判所の受付時間は十七時で、矢城は赤沼に依頼人の自宅へ向かわせて委任状をもらってから、訴状を提出に向かわせるつもりでいるようだ。
依頼人の方から来てくれると時間を節約できるのだが、高井の五歳になる娘が熱を出して寝込んでいて、自宅から出られないらしい。
赤沼が疲れた声で「わかりました」と承諾する。
戻ってきたばかりの彼に同情した詩織は、矢城の側に寄り、申し出た。
「私に行かせてください」
矢城が手を止めて、詩織を見る。
「できる?」
「はい。その手の手続きは前にもやったのでわかります。赤沼さんはお疲れでしょうし、急ぎますから私にやらせてください」
「わかった。詩織ちゃんに頼むよ」
タクシーでと言いかけて、矢城は思い直したように電車で行くよう指示をした。