エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
「お嬢さん、すまんが道に迷ってしまったんじゃ。教えてくれんかのう?」
杖をついて腰を曲げた老爺だ。
白いポロシャツに茶色のズボンを穿き、プロ野球チームのロゴが入ったキャップを被っている。
歩み寄る足取りはよぼよぼしているが、顔に皺やシミはそれほどなく、七十代半ばか、もしかするともう少し若いかもしれない。
困り顔の老人の頼みごとに、詩織は快く応じた。
近くの小学校に行こうとしているというのでスマホの地図で探したところ、ここから徒歩で七、八分の距離にあった。
画面を見せたが、小さくてわからないと言われ、それならとノートを出して手書きの地図を書く。
それを見せて説明したのだが、老人は首を右に左に傾げるばかりだ。
「この線がこの道かのう?」
「違いますよ。現在地がここで、この通りはこの線です。ここをまっすぐ行って、三ブロック先を右に――」
「ここをまっすぐ?」
「あ、あの、そっちじゃなく、こっちです」
どんなに説明しても老人は正しく理解してくれず、詩織まで困ってしまう。
仕方ないので、「小学校までご案内します」と申し出た。
「頭が悪くてすまんのう」
杖をついて腰を曲げた老爺だ。
白いポロシャツに茶色のズボンを穿き、プロ野球チームのロゴが入ったキャップを被っている。
歩み寄る足取りはよぼよぼしているが、顔に皺やシミはそれほどなく、七十代半ばか、もしかするともう少し若いかもしれない。
困り顔の老人の頼みごとに、詩織は快く応じた。
近くの小学校に行こうとしているというのでスマホの地図で探したところ、ここから徒歩で七、八分の距離にあった。
画面を見せたが、小さくてわからないと言われ、それならとノートを出して手書きの地図を書く。
それを見せて説明したのだが、老人は首を右に左に傾げるばかりだ。
「この線がこの道かのう?」
「違いますよ。現在地がここで、この通りはこの線です。ここをまっすぐ行って、三ブロック先を右に――」
「ここをまっすぐ?」
「あ、あの、そっちじゃなく、こっちです」
どんなに説明しても老人は正しく理解してくれず、詩織まで困ってしまう。
仕方ないので、「小学校までご案内します」と申し出た。
「頭が悪くてすまんのう」