エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
「さっきのしか持ってません。メイク直しをすれば落ち着くんです。女性はそういうものなんです」
「ふん、まぁいいよ。より美人になってくれるなら犯しがいがある」
目的は拉致監禁の上での強姦か。
その後の命の保証もない。
詩織は恐怖を必死に押し込めて、膝の上のショルダーバッグの中から花柄の化粧ポーチを出した。
中には眉を整えるための小さなハサミが入っている。
ファンデーションケースで死角を作ってそれを取り出し、左手の中に隠した。
(高速を降りた車が信号で止まった時がチャンス。いつでも逃げられるように、シートベルトに切れ目を入れておこう……)
外せないなら切ればいい。
九割ほど切れ目を入れておいて、チャンスが来たら、完全に切って車から飛び出すつもりでいた。
空は茜色からすっかり群青色に変わってしまった。
星が瞬き、月明かりが周囲を照らしている。
高速道路を下りた車は一般道を山側へと走行し、ひと気のない農道のような場所を通っている。
詩織の作戦は残念ながら失敗していた。
シートベルトを切るところまではよかったのだが、ドアも勝手に開けられないよう細工がされていたのだ。
「ふん、まぁいいよ。より美人になってくれるなら犯しがいがある」
目的は拉致監禁の上での強姦か。
その後の命の保証もない。
詩織は恐怖を必死に押し込めて、膝の上のショルダーバッグの中から花柄の化粧ポーチを出した。
中には眉を整えるための小さなハサミが入っている。
ファンデーションケースで死角を作ってそれを取り出し、左手の中に隠した。
(高速を降りた車が信号で止まった時がチャンス。いつでも逃げられるように、シートベルトに切れ目を入れておこう……)
外せないなら切ればいい。
九割ほど切れ目を入れておいて、チャンスが来たら、完全に切って車から飛び出すつもりでいた。
空は茜色からすっかり群青色に変わってしまった。
星が瞬き、月明かりが周囲を照らしている。
高速道路を下りた車は一般道を山側へと走行し、ひと気のない農道のような場所を通っている。
詩織の作戦は残念ながら失敗していた。
シートベルトを切るところまではよかったのだが、ドアも勝手に開けられないよう細工がされていたのだ。