エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
やっと帰れるという思いで空に浮かぶ半月を見上げてから、隣に視線を向けた。
矢城が真顔で口を開かないのが気になった。
「先生、お疲れですよね? 今日は本当にすみませんでした……」
他人をホイホイ信じてしまったことで、多大なる心配と迷惑をかけてしまい、愛想をつかされたのではないかと不安になった。
別れたいと言われたらどうしようと、矢城を見つめる目に怯えがにじむ。
それに勘づいたのか、矢城が詩織の肩を抱き寄せて頭を撫で、愛情を示してくれた。
「怖い顔に見えた? 大丈夫。詩織ちゃんを責めたりしないよ。ただ、少し考え事をしていたものだから……」
なんの考え事かと詩織は話の続きを待ったが、矢城が視線を逸らせてまた黙ってしまった。
そのままスポーツカーの助手席に乗せられる。
ここは東京ではない。
一時間半ほどかけて帰らねばならず、矢城には重ね重ね申し訳ない思いだ。
走り出した車内で、詩織は追ってきてくれた彼の気持ちを想像する。
(きっと慌てて焦っていたよね。私と同じくらい、必死になってくれたのかも……)
聴取の休憩時間に、矢城から経緯を聞いていた。
矢城が真顔で口を開かないのが気になった。
「先生、お疲れですよね? 今日は本当にすみませんでした……」
他人をホイホイ信じてしまったことで、多大なる心配と迷惑をかけてしまい、愛想をつかされたのではないかと不安になった。
別れたいと言われたらどうしようと、矢城を見つめる目に怯えがにじむ。
それに勘づいたのか、矢城が詩織の肩を抱き寄せて頭を撫で、愛情を示してくれた。
「怖い顔に見えた? 大丈夫。詩織ちゃんを責めたりしないよ。ただ、少し考え事をしていたものだから……」
なんの考え事かと詩織は話の続きを待ったが、矢城が視線を逸らせてまた黙ってしまった。
そのままスポーツカーの助手席に乗せられる。
ここは東京ではない。
一時間半ほどかけて帰らねばならず、矢城には重ね重ね申し訳ない思いだ。
走り出した車内で、詩織は追ってきてくれた彼の気持ちを想像する。
(きっと慌てて焦っていたよね。私と同じくらい、必死になってくれたのかも……)
聴取の休憩時間に、矢城から経緯を聞いていた。