エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
『俺は若くないから子供を作るなら早めに』、とも言われた。
交際を始めてひと月ほどで結婚を決め、子作りにまで話が及び、詩織の心は大忙しだ。
だがそれは明るい人生計画で、希望と喜びの伴う戸惑いであった。
ふてくされていた美緒が、赤ちゃんの話題になって目を輝かせた。
矢城の膝から下りると、詩織の前に立って抱きついた。
「詩織ちゃん、赤ちゃん生んでね! 美緒、いっぱい手伝うよ。ミルクもあげるし、抱っこするし、遊んであげる!」
どうやら嫉妬より、お姉さんになれるというワクワク感が勝ったようだ。
詩織はホッとしつつ、照れ笑いを浮かべる。
「うん。手伝ってね。赤ちゃんができてから……」
そんな話をしていると、赤沼の二度目の咳払いが響いた。
「まだ嫉妬してんのか?」と矢城がからかうように指摘すれば、赤沼が横目で睨む。
「僕の中で解決済みの問題ですのでご心配なく。僕は子供を産めませんから、伴侶という役割は浅木さんで結構です。矢城先生の優秀な遺伝子は後世に残さないと。生まれた子の勉強は僕がみましょう。学校や塾よりわかりやすく教える自信があるので」
交際を始めてひと月ほどで結婚を決め、子作りにまで話が及び、詩織の心は大忙しだ。
だがそれは明るい人生計画で、希望と喜びの伴う戸惑いであった。
ふてくされていた美緒が、赤ちゃんの話題になって目を輝かせた。
矢城の膝から下りると、詩織の前に立って抱きついた。
「詩織ちゃん、赤ちゃん生んでね! 美緒、いっぱい手伝うよ。ミルクもあげるし、抱っこするし、遊んであげる!」
どうやら嫉妬より、お姉さんになれるというワクワク感が勝ったようだ。
詩織はホッとしつつ、照れ笑いを浮かべる。
「うん。手伝ってね。赤ちゃんができてから……」
そんな話をしていると、赤沼の二度目の咳払いが響いた。
「まだ嫉妬してんのか?」と矢城がからかうように指摘すれば、赤沼が横目で睨む。
「僕の中で解決済みの問題ですのでご心配なく。僕は子供を産めませんから、伴侶という役割は浅木さんで結構です。矢城先生の優秀な遺伝子は後世に残さないと。生まれた子の勉強は僕がみましょう。学校や塾よりわかりやすく教える自信があるので」