エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
そこは二百軒ほどの民家の集落で、役場や学校、スーパーマーケットや病院もある。
後十五分ほどだと伝えたら、矢城が小さなため息をついた。
今日は髭をきれいに剃り、髪もヘアワックスで整え、暑くてもネクタイにスーツを着用している彼。
その表情は硬い。
詩織は矢城の胸中を慮る。
「緊張しますし嫌ですよね。すみません、わざわざこんな遠くまで来ていただいて……」
すると矢城に肩を抱かれた。
「嫌なわけがないだろ。詩織ちゃんをもらうための大切な挨拶だ。ただ、緊張はしているな。反対される気がして。十五歳差がな……」
交際が順調に進むにつれ、矢城が自分をおっさんだと言う回数は減っているように思う。
けれども詩織の両親への挨拶を控えている今、歳の差をネックに感じてしまうようだ。
いつも、何事にも動じないような矢城が表情に出してしまうほどに緊張していると知り、詩織は可愛く思った。
(先生にも、そういう面があるのね……)
矢城の緊張や不安を取り除いてあげないとと、詩織は家族について話す。
五十四歳の父と五十二歳の母、七十代の祖母が同居している。
後十五分ほどだと伝えたら、矢城が小さなため息をついた。
今日は髭をきれいに剃り、髪もヘアワックスで整え、暑くてもネクタイにスーツを着用している彼。
その表情は硬い。
詩織は矢城の胸中を慮る。
「緊張しますし嫌ですよね。すみません、わざわざこんな遠くまで来ていただいて……」
すると矢城に肩を抱かれた。
「嫌なわけがないだろ。詩織ちゃんをもらうための大切な挨拶だ。ただ、緊張はしているな。反対される気がして。十五歳差がな……」
交際が順調に進むにつれ、矢城が自分をおっさんだと言う回数は減っているように思う。
けれども詩織の両親への挨拶を控えている今、歳の差をネックに感じてしまうようだ。
いつも、何事にも動じないような矢城が表情に出してしまうほどに緊張していると知り、詩織は可愛く思った。
(先生にも、そういう面があるのね……)
矢城の緊張や不安を取り除いてあげないとと、詩織は家族について話す。
五十四歳の父と五十二歳の母、七十代の祖母が同居している。