エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
「私たちの結婚に、誰も反対していませんから! 先生が私にしてくれたことは全部話してあります。家族も先生にはすごく感謝していて、もてなす気が満々なんです。それと、先生が正義の味方のような弁護士で、優しくて誠実で頼りがいがあってみんなに好かれていて、おまけに俳優顔負けのかっこよさで、こんなに素敵な男性は他にいないと言ってあるので――」
一生懸命に不安を払拭してあげようと早口になる詩織に、矢城が吹き出した。
肩を抱く手で、わしわしと頭を撫でてくれる。
「随分とハードルを上げてくれたなぁ」
「そういうつもりじゃ……」
「もういいよ。それ以上、褒められるとくすぐったくてかなわない。笑ったおかげで緊張も和らいだ。ありがとう。上げられたハードルを越えられるよう、せいぜいかっこつけて挨拶するか」
矢城は額に斜めにかかる前髪をわざと、きざったらしく指先で払って見せた。
意識したようなバリトンボイスで、「お嬢さんを、わたくしめにいただきたい」と言うから、詩織も吹き出す。
そうすると、心がスッと楽になった。
気づかなかったが、どうやら詩織も緊張や不安を感じていたらしい。
一生懸命に不安を払拭してあげようと早口になる詩織に、矢城が吹き出した。
肩を抱く手で、わしわしと頭を撫でてくれる。
「随分とハードルを上げてくれたなぁ」
「そういうつもりじゃ……」
「もういいよ。それ以上、褒められるとくすぐったくてかなわない。笑ったおかげで緊張も和らいだ。ありがとう。上げられたハードルを越えられるよう、せいぜいかっこつけて挨拶するか」
矢城は額に斜めにかかる前髪をわざと、きざったらしく指先で払って見せた。
意識したようなバリトンボイスで、「お嬢さんを、わたくしめにいただきたい」と言うから、詩織も吹き出す。
そうすると、心がスッと楽になった。
気づかなかったが、どうやら詩織も緊張や不安を感じていたらしい。