エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
それを解いてくれたのは彼の方で、すでにこれ以上ないほど惚れていると思っていたのに、また好きになっている自分がいた。
時刻は十五時。
詩織の実家は賑やかだ。
到着したのは正午頃で、かしこまって敷居を跨いだふたりであったが、矢城がひと言発する前に父に腕を引っ張られ、母には背中を押されるようにして座敷に上げられたのだ。
『こんな遠くまでよく来てくれた。さあ入って入って。宴会の準備ができているぞ』
『詩織が大変な時に助けてくれて、母としてなんとお礼を言っていいのか。今日はたくさん食べて飲んでいってねぇ。本当は泊っていってほしいけど、お忙しい弁護士先生ですものねぇ』
という具合に。
お嬢さんをください、という言葉も不要なようだ。
上機嫌な父に『こんな立派な息子ができるなんて』と喜ばれ、母には『弱いところのある娘ですけど末永くよろしくお願いします』と涙を浮かべて頼まれた。
『年上だけど弟だから、浩介くんと呼んでいい?』と詩織の兄と握手して、幼稚園児の甥っ子には『叔父ちゃん遊ぼ』とすぐに懐かれた。
兄のお嫁さんと祖母はニコニコして、『男前だねぇ』と……。
時刻は十五時。
詩織の実家は賑やかだ。
到着したのは正午頃で、かしこまって敷居を跨いだふたりであったが、矢城がひと言発する前に父に腕を引っ張られ、母には背中を押されるようにして座敷に上げられたのだ。
『こんな遠くまでよく来てくれた。さあ入って入って。宴会の準備ができているぞ』
『詩織が大変な時に助けてくれて、母としてなんとお礼を言っていいのか。今日はたくさん食べて飲んでいってねぇ。本当は泊っていってほしいけど、お忙しい弁護士先生ですものねぇ』
という具合に。
お嬢さんをください、という言葉も不要なようだ。
上機嫌な父に『こんな立派な息子ができるなんて』と喜ばれ、母には『弱いところのある娘ですけど末永くよろしくお願いします』と涙を浮かべて頼まれた。
『年上だけど弟だから、浩介くんと呼んでいい?』と詩織の兄と握手して、幼稚園児の甥っ子には『叔父ちゃん遊ぼ』とすぐに懐かれた。
兄のお嫁さんと祖母はニコニコして、『男前だねぇ』と……。