エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
家族だけではなく親戚二十人ほども集まっていて、もう入籍済みであるかのように『詩織ちゃんのお婿さん』と矢城は呼ばれた。
襖を開け放ち部屋を繋げた広い畳の間には、座卓を四つも並べて、豪勢な大皿料理が並んでいる。
母と兄のお嫁さんは次から次へと新たな料理を運んでくるし、詩織もそれを手伝った。
矢城は父の隣に座らされ、ビールや日本酒をしきりに注がれて話し相手になっている。
最初は圧倒されていた様子の矢城も、宴会開始から三時間ほども経てばすっかり慣れたようだ。
「お父さん」「浩介くん」と呼び合うふたりを見て、詩織はくすぐったい喜びを味わっている。
(矢城先生と結婚するんだっていう実感が強まったかも。浩介くんか……いいなぁ。私も名前で呼んでみようかな。ドキドキする……)
空になったビール瓶を集め、詩織は台所へ。
もう料理は充分なのに、新たに天ぷらを揚げている母が笑顔で言う。
「こんなに賑やかなのは久しぶりね」
「うん。県外の親戚まで来ていて驚いたけど楽しいね。準備、大変だったでしょ? お母さん、ありがとう。それでね――」
襖を開け放ち部屋を繋げた広い畳の間には、座卓を四つも並べて、豪勢な大皿料理が並んでいる。
母と兄のお嫁さんは次から次へと新たな料理を運んでくるし、詩織もそれを手伝った。
矢城は父の隣に座らされ、ビールや日本酒をしきりに注がれて話し相手になっている。
最初は圧倒されていた様子の矢城も、宴会開始から三時間ほども経てばすっかり慣れたようだ。
「お父さん」「浩介くん」と呼び合うふたりを見て、詩織はくすぐったい喜びを味わっている。
(矢城先生と結婚するんだっていう実感が強まったかも。浩介くんか……いいなぁ。私も名前で呼んでみようかな。ドキドキする……)
空になったビール瓶を集め、詩織は台所へ。
もう料理は充分なのに、新たに天ぷらを揚げている母が笑顔で言う。
「こんなに賑やかなのは久しぶりね」
「うん。県外の親戚まで来ていて驚いたけど楽しいね。準備、大変だったでしょ? お母さん、ありがとう。それでね――」