エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
職も家もない状況で街をさまよい、財布に入っていたお金も底をつきかけたある晩、細貝は二十四時間営業のファミレスに入った。
『美緒、このお子様スパゲッティをひとつ頼もうね』
『お父さんのは?』
『お父さんはお腹が空いていないんだ。食べたら今日はここで寝るよ』
娘にだけ食べさせた後、ボックスシートで寝かしつけようとしていたら、後ろの席の客に、ふいに声をかけられた。
『ちょっといいですか。娘さんとの会話が気になったもので。お困りなのでは? よろしければ相談にのりますよ』
『え? あなたは……?』
『私はこういう者です』
差し出された名刺に書かれていたのは、矢城の名前と弁護士という肩書。
事情を聞いた矢城は二階のアパートを細貝に貸してくれて、家賃は仕事を見つけてからでいいと言ってくれた。
当面の生活費も援助してくれたという。
『神様かと思ったんですよ』
細貝は矢城のことをそう話してくれて、詩織は自分と同じだと深く共感して頷いたのだ。
初めて会った日の矢城は、『ワケアリを拾うの何度目だ?』と笑っていた。
細貝の話を聞いたことで、詩織はその意味を理解した。
『美緒、このお子様スパゲッティをひとつ頼もうね』
『お父さんのは?』
『お父さんはお腹が空いていないんだ。食べたら今日はここで寝るよ』
娘にだけ食べさせた後、ボックスシートで寝かしつけようとしていたら、後ろの席の客に、ふいに声をかけられた。
『ちょっといいですか。娘さんとの会話が気になったもので。お困りなのでは? よろしければ相談にのりますよ』
『え? あなたは……?』
『私はこういう者です』
差し出された名刺に書かれていたのは、矢城の名前と弁護士という肩書。
事情を聞いた矢城は二階のアパートを細貝に貸してくれて、家賃は仕事を見つけてからでいいと言ってくれた。
当面の生活費も援助してくれたという。
『神様かと思ったんですよ』
細貝は矢城のことをそう話してくれて、詩織は自分と同じだと深く共感して頷いたのだ。
初めて会った日の矢城は、『ワケアリを拾うの何度目だ?』と笑っていた。
細貝の話を聞いたことで、詩織はその意味を理解した。