エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
「そう? 俺のために働きたそうだったから頼んだんだけど。じゃ、赤沼がやりたいものをやりな。無理せず適当に、残業は禁止。いつも通りってことだ」
言い負かされた赤沼が、眉間に皺を寄せて唇を噛んでいる。
近所のパン屋の六枚切り食パンを、矢城が袋から出してなにもつけずに食べていた。
彼の朝食はいつも適当だ。
それを見ている詩織は、なんとなく歯痒い気分にさせられる。
(パンはトーストして、サラダとハムエッグ、スープをつけて出したい。お世話になっているから朝食くらい私が用意したいけど、掃除と同じように、やらなくていいと矢城先生は言うと思う。ただの事務員で恋人でもないのに、してあげたいという気持ちだけで勝手なことはできないし……)
矢城の役に立ちたくて、他に自分にできることはないかと考えた詩織は、おずおずと提案する。
「あの、役所に証明書を取りにいったり書類を提出したりは、無資格の私でもできますか? もしできるなら、雑務は私にやらせてください」
矢城が紙面から顔を上げた。
意表を突かれたような目をして詩織を見る。
顎に手を添え、すぐに返事をくれないのはどういうわけか。
言い負かされた赤沼が、眉間に皺を寄せて唇を噛んでいる。
近所のパン屋の六枚切り食パンを、矢城が袋から出してなにもつけずに食べていた。
彼の朝食はいつも適当だ。
それを見ている詩織は、なんとなく歯痒い気分にさせられる。
(パンはトーストして、サラダとハムエッグ、スープをつけて出したい。お世話になっているから朝食くらい私が用意したいけど、掃除と同じように、やらなくていいと矢城先生は言うと思う。ただの事務員で恋人でもないのに、してあげたいという気持ちだけで勝手なことはできないし……)
矢城の役に立ちたくて、他に自分にできることはないかと考えた詩織は、おずおずと提案する。
「あの、役所に証明書を取りにいったり書類を提出したりは、無資格の私でもできますか? もしできるなら、雑務は私にやらせてください」
矢城が紙面から顔を上げた。
意表を突かれたような目をして詩織を見る。
顎に手を添え、すぐに返事をくれないのはどういうわけか。