エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
「うーん、素直すぎる。外に出したら騙されて連れ去られそうだ。やっぱり俺も一緒に行くか」
「だ、大丈夫です。それだと私が行く意味がなくなってしまいますので、どうか……」
これ以上心配されてはかなわないと焦った詩織は、ペコリと会釈して会話を切り上げる。
歯磨きしようとしていたことを思い出し、やっと洗面台に向かうのであった。
九時になり、詩織は法律事務所を出た。
心配そうな矢城の手前、笑顔で出発したけれど、歩くにつれて不安がどんどん胸に広がるのを感じていた。
矢城に拾われて以降、外出したのは一度だけ。
ナワポンに付き添ってもらって、近所で不足していた日用品を買い足した時だけである。
ひとりで外を歩くのは、ひと月半ぶりだ。
(マスコミっぽい人はいないみたいだけど……怖い。どうしても人の目を気にしてしまう……)
片道二車線の道路沿いに、商店が建ち並んでいる。
昔ながらの写真屋に洋菓子店、雑貨屋にパン屋にクリーニング屋。
スナックや居酒屋の入った小ぶりのビルもある。
リフォームで外観を新しくしたデザイン系オフィスなど、瀟洒な建物も古い店々に交じって散見された。
「だ、大丈夫です。それだと私が行く意味がなくなってしまいますので、どうか……」
これ以上心配されてはかなわないと焦った詩織は、ペコリと会釈して会話を切り上げる。
歯磨きしようとしていたことを思い出し、やっと洗面台に向かうのであった。
九時になり、詩織は法律事務所を出た。
心配そうな矢城の手前、笑顔で出発したけれど、歩くにつれて不安がどんどん胸に広がるのを感じていた。
矢城に拾われて以降、外出したのは一度だけ。
ナワポンに付き添ってもらって、近所で不足していた日用品を買い足した時だけである。
ひとりで外を歩くのは、ひと月半ぶりだ。
(マスコミっぽい人はいないみたいだけど……怖い。どうしても人の目を気にしてしまう……)
片道二車線の道路沿いに、商店が建ち並んでいる。
昔ながらの写真屋に洋菓子店、雑貨屋にパン屋にクリーニング屋。
スナックや居酒屋の入った小ぶりのビルもある。
リフォームで外観を新しくしたデザイン系オフィスなど、瀟洒な建物も古い店々に交じって散見された。