エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
矢城はそう言って、美緒の小鉢に牛肉をひょいひょいと勝手に入れる。
「先生、待って。そんなにお肉ばかり入れないで。美緒はバランスよく食べたいの。先生も野菜を食べた方がいいよ。はい、ネギとしいたけ」
「長ネギは刻んであれば食えるけど、ごろんとしたのはちょっとな……」
「それならネギを薄く剥がしてお肉と一緒に食べればいいよ。美味しいから食べてみて」
「どっちが大人かわからないね」とナワポンがツッコミを入れたので、皆が笑う。
湯気の向こうで苦笑している矢城を、詩織も声を上げて笑っていた。
すると視線が合い、矢城の目が三日月形を描く。
「バラかユリかシャクヤクか。いや、ひまわりという感じもするな」
「え?」
「詩織ちゃんの満開の笑顔のことだよ。いい顔してた。笑えるようになってよかったな」
頬杖をついてしみじみと言った矢城に、詩織は明るい声で「はい」と返事をした。
葉山裕子が約束通りにマスコミを集めて会見を開き、不倫騒動の真相を発表してくれたのは八日前のことである。
「先生、待って。そんなにお肉ばかり入れないで。美緒はバランスよく食べたいの。先生も野菜を食べた方がいいよ。はい、ネギとしいたけ」
「長ネギは刻んであれば食えるけど、ごろんとしたのはちょっとな……」
「それならネギを薄く剥がしてお肉と一緒に食べればいいよ。美味しいから食べてみて」
「どっちが大人かわからないね」とナワポンがツッコミを入れたので、皆が笑う。
湯気の向こうで苦笑している矢城を、詩織も声を上げて笑っていた。
すると視線が合い、矢城の目が三日月形を描く。
「バラかユリかシャクヤクか。いや、ひまわりという感じもするな」
「え?」
「詩織ちゃんの満開の笑顔のことだよ。いい顔してた。笑えるようになってよかったな」
頬杖をついてしみじみと言った矢城に、詩織は明るい声で「はい」と返事をした。
葉山裕子が約束通りにマスコミを集めて会見を開き、不倫騒動の真相を発表してくれたのは八日前のことである。